9月2日 港区スポーツセンター早大に敗れるも、1年生の活躍で待望の初白星! 初戦の筑波大に敗れ、まさかの黒星スタートとなった中大。前日の流れを止められず早大に接戦の末敗れたものの、日大戦では粘り強く戦い初勝利を挙げた。 まずは早大との一戦。ダブルエースとして期待される一角、定松祐輔(文3)を1番手に起用する布陣で挑んだ。「自覚はないが、多少のプレッシャーがあるかもしれない」という定松。その定松が前日に続きシングルスで敗れ、つづく岩城友聖(文1)も悪い流れを止められなかった。3番手は筑波大相手に唯一シングルスで勝利した一ノ瀬拓巳(法1)。「負けている方が気負いがない」と話す頼もしい1年生が勝利し流れを取り戻したかに見えたが、関東No.1ペアの定松・宮本幸典(文3)組が敗れるなど主力が苦しみ早大に競り負け。苦しい中で高橋拓己(文2)が早大の主将、高田を相手にリーグ戦初勝利をつかむも、7番手高橋徹が敗れ連敗となった。▲チームが苦しむ中、一人気を吐く一ノ瀬。 0勝2敗となりまさに崖っぷちで迎えた日大戦。負ければ入替戦も見えてくるプレッシャーの中での戦いだった。この試合で中大は1番手にエースの宮本を選択。「1番手は悩みどころ」という鈴木監督の苦渋の決断だった。しかし、まさかの敗戦。1部残留に黄色信号がともる。この危機を救ったのはまたも一ノ瀬、3-1で勝利しポイントを1-1のタイに戻す。このまま流れを取り戻したい中大だったが、3番手の高杉東志(法2)とダブルスを落とす。苦しむダブルスに関して宮本は「相手に研究されて、苦手な戦術に持ち込まれると厳しい」と振り返る。これでポイント1-3、後がなくなった。▲強打する岩城 負ければ3連敗となる5番手に起用されたのは岩城。一進一退の攻防となったがフルセットの末勝利し望みをつなぐ。定松も勝利しついに同点に追いつき、泣いても笑っても最後となる7番手には高橋徹(文1)。幸先よく1ゲームを奪ったものの2ゲーム目を落とし迎えた3ゲーム目。9-3とリードして迎えた場面でまさかの7連続失点でこのゲームを落としてしまう。「頭が真っ白になった」という高橋徹。しかし3連敗がちらつき始める重圧の中、監督も「動じない」と感心する精神力でひっくり返し劇的勝利、笑顔がはじけた。▲勝利し笑顔を見せる高橋徹 3戦目にしてようやく初勝利、チームにも明るい雰囲気が戻ってきた。次の相手は今春2部の日体大、負けは許されない。「いつでも勝てるように」と話すのは宮本。1年生3人の次は主力の三本柱がチームを引っ張る番だ。◆監督・コーチ・選手コメント鈴木監督「ようやく1勝を挙げてほっとしている。1年生3人を春から使ってきてやっと花開いたって感じだね。勝利は最大の薬だと思うからこの調子で頑張りたい」白神コーチ「チームの状態は、良いとはいえない。強くなる選手は、弱くなる過程が絶対にあるので、今、変えようとしているから勝てないのは、仕方ない。卓球はそれだけ繊細なので、サポートしていきたい」宮本「状態はあまり良くない。けど監督から『お前はどんな状態でも使う』といわれているのでやるしかない」定松「あまり自覚はないけど、チームの主力としてプレッシャーもあるのかもしれない。明治・専修は自分たちより格上、当たって砕けろぐらいの気持ちで向かっていくしかない」高橋拓「1年生のときに2戦2敗だったので、今回はチャンスをいただいたことに感謝してとにかく1セットはとるようにした。みんなが喜んでくれたので、チームを勢い付けて貢献したい」高橋徹「7番手はプレッシャーだけど経験不足は言い訳にはならない。明治、専修戦でもおそらく7番手なので回してもらったら全力で頑張りたい」岩城「日大戦は、1-3で負けていてなんとか定松さんにつなげたかった。つなげば頼りになる先輩がどうにかしてくれる。気合いで勝ちました」◆試合結果●中大3-4早大○▼詳細結果●定松2-3竹岡○●岩城2-3上村○○一ノ瀬3-1坂内●●定松・宮本組1-3平野・上村組●○宮本3-0硴塚○○高橋拓3-1高田●●高橋徹1-3平野○○中大4-3日大●▼詳細結果●宮本1-3福田○○一ノ瀬3-1周●●高杉2-3後藤○●定松・宮本組1-3後藤・南谷組○○岩城3-2大塚●○定松3-0町口●○高橋徹3-2南谷●記事・写真:「中大スポーツ」新聞部
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