1月9日 北海道・白鳥王子アイスアリーナ明大に惜敗 2年連続三冠達成ならず 偉業は達成されなかった。昨年と同じカードとなった、インカレ決勝対明大戦。追い付いたと思えば離され、最後は5-6で試合を終えた。「ただ明大が上手かった。それだけ。やることはやった」(加藤槙之助主将・総4)。〈第1ピリオド〉 開始3分、パワープレーの機会をきっちり生かし、先制。ところがキルプレーを強いられたところで2点を決められ、1-2に。特に2点目の失点は、プレーヤー比が3-5という圧倒的数の不利からくるものだった。シュート数も9とあまり伸びなかった。〈第2ピリオド〉 約21分、鈴木健斗(法4)から寸分の狂いもないパスを受けた笹渕雅人(総4)がゴール。すぐさま同点としたが、約34分には追加点を許してしまう。両者ともペナルティーは一つもなく、チーム対チームの力がぶつかり合った。第1ピリオドの点差を埋められずに、最終第3ピリオドを迎える。▲2点目を決める中大〈第3ピリオド〉 第3ピリオド開始4分には、2-4とリードをさらに広げられたが、桶屋樹生(経3)、齊藤大知(法1)による立て続けのゴールで同点に戻す。 その後続いた均衡状態は、見ている者にGWS(ゲームウィニングショット)までもつれ込むのではないか、という予感をさせた。しかし観客の予想とは裏腹に、57分と59分に明大のシュートが決まり、勝負は決定づけられた。 歓喜に沸くスタンドだったが、会場にはスティックで氷を叩く音が響いていた。チームを鼓舞する音は「最後まで諦めない」(鈴木)で戦おうとする姿勢の表れだった。試合終了わずか3秒前に鈴木はゴールを決めることで、それを体現してみせた。 それでもあと1点は追い付けなかった。6大会ぶりに優勝の席を奪還し、歓喜に沸く明大の横には、しばらく氷から立ち上がれない中大の選手たちの姿があった。▲試合終了のブザーが鳴り響く 「中大はもちろん強かった。けどうち(明大)の方が、優勝に対する執着心が強かった。来年度もきっと中大は強い。また決勝でいい試合ができればいいなと思います」(明大・磯部)。 「来年こそはまた三冠をとれるように、選手たちと頑張っていく」(八戸監督)。容易な道のりではないだろう。だがチーム一体となって「とれなかった三冠を目指して、目指してというか取り返しに行く」(金子将太朗・法2)。決意は固い。選手たちはもう前を向いている。◆試合結果●中大5(1-2,2-1,2-3)6明大○◆中大の得点3:48 G26坂本颯(法3)A23乾純也(総3)
21:31 G27笹渕A21鈴木、61桶屋
47:48 G61桶屋A11植森脩太郎(法1)、27笹渕
48:38 G77齊藤A26坂本
59:57 G21鈴木A19岩沢一希(総1)、27笹渕◆大会結果①明大②中大③東洋大▽個人賞受賞者ベスト6=DF蓑島圭悟(法2)写真・記事:「中大スポーツ」新聞部
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